ループス腎炎治療

●診断
持続的尿蛋白>0.5g/日または3+以上(随時尿で蛋白/クレアチニン比>0.5)、顆粒円柱、活動性尿所見(尿RBC>5、尿WBC>5、赤血球円柱、白血球円柱)
●分類
ClassⅠとclassⅡでは免疫抑制療法は必要ない。
ClassⅢ、classⅣ、classⅤではステロイドと免疫抑制剤の併用療法が必要である。
ClassⅥの場合免疫抑制療法より腎移植が必要である。
●ACE-I、ARB
尿蛋白0.5gm/日以上のLNのすべての患者に、ACE-IかARBsの投与を行う。
これらは尿蛋白を約30%減少させ、非糖尿病性腎症においてESRDや血清クレアチニン値が2倍になる時期を遅らせることができる。
血圧は130/80mmHg以下に治療する。
そうすることで腎機能障害進展を遅らせることができることがメタアナリシスで示されている。
●スタチン
Task Force PanelではLDL>100mg/dlの患者に対してスタチンを投与することを推奨する。
GFR<60ml/minの患者では動脈硬化が進行することが知られているし、SLE自体が動脈硬化の危険因子であるからである。
●PSL
軽症例ではプレドニゾロン換算で1日15~30mg、腎症のあるものは40mg以上、治療抵抗性のものは 60~80mgが用いられる。初回量は2~4週間前後継続したのち、臨床症状、理学的所見、検査所見などの改善を指標として2~4週毎に10%を目安に漸 減する。ステロイド抵抗性の症例では、メチルプレドニゾロン1日 500~1,000mgを3日間点滴静注するステロイド・パルス療法が用いられる。ステロイド剤の維持量としては、プレドニゾロン換算で1日10mg以下 が望ましい。
●免疫抑制剤
ステロイド抵抗性の症例やステロイド剤に対する重篤副作用が出現する症例においては免疫抑制剤の投与が考慮される。免疫抑制剤としては、アザチオプリン (1日量50~100mg)あるいはシクロホスファミド (1日量50~100mg) の経口投与がよく用いられる(保険適応ではない)。しかし最近では、シクロホスファミド500~750mgを1~3カ月ごとに点滴静注するエンドキサン・ パルス療法が難治性病態に対してよく用いられる(保険適応外である)。本法は有効性が高いばかりでなく、出血性膀胱炎、骨髄抑制などの副作用の発現が経口 投与に比較して少ない。また、ミゾリビン(1日量150mg) の経口投与は、ループス腎炎に対して有効であることが報告されている。タクロリムス(プログラフ)にループス腎炎の効能が追加になっている。classⅤに対してはシクロスポリンを投与する。イムランは効果が弱いが副作用少ない。
●小児での分類別治療法
・Ⅰ・Ⅱ型
PSL 1-2mg/kg/day
0.2mg/kgまで減量する。
減量できないときに免疫抑制剤併用する。
・Ⅲ・Ⅳ型
ソル・メドロール20-30mg/kg/day 3日間 3クール
PSL減量し、1mg/kg
エンドキサン500mg/m2 月1回 6ヶ月
処方例:
50kg
ソル・メドロール1000mg+5%glu250ml+ヘパリン2ml 2時間 3日間 1週間毎に3クール
その間PSL50、40、30と1週間ずつ、25、20、15と2週間ずつ減らしていく
ガスターD20 2T 分2
アルファロール0.25 2C 分2
ミカルディス40 1T 分1
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