●翼状片
・病態
強膜(白目)の表面を覆っている結膜組織が過剰に増殖し、角膜(黒目)に進入してくる疾患。50歳以降の中高齢者に多くみられる。長年にわたって紫外線や煤煙などにさらされていると発症しやすくなると考えられている。
・症状
異物感、結膜充血
初発の場合は非常にゆっくりと進行し、瞳孔領に至るまでは10年以上かかることが多い。翼状片が角膜に侵入するに従って角膜が牽引され、乱視が出現し、視力低下が引き起こされる。瞳孔を完全に覆った場合、視力が失われることもある。
・治療
異物感などの自覚症状をとるために点眼薬を用いる。
充血がひどい場合はステロイド薬の点眼薬で炎症を抑える。
外出時にサングラスで紫外線を避ける。
翼の部分が伸びすぎると視力障害を引きこすので、ある程度進行したものは、手術で切除する。角膜への進入の程度と視機能低下の程度などを総合的に判断して、手術の時期が決められる。手術時期は翼状片が角膜の4分の1を覆うくらいまで伸びたときが理想的である。手術は局所麻酔をし、角膜上に伸びた翼状片とともに異常な球結膜を切除し、正常な球結膜を移動させて切除した部位を覆う。約15分の手術。単純に切除するだけでは再発しやすいので、現在は切除後に有茎・遊離結膜弁移植や0.04%マイトマイシンCの塗布、羊膜移植などを試みて再発予防する。再発率は、若年者(30~40歳代)では30~50%と高く、高齢者では数%以下と低い。再発の度に手術すると、球結膜が足りなくなって目に障害を起こす場合もある。
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