高血圧症の治療

●治療対象
すべての高血圧患者(血圧140/90mmHg以上)
糖尿病や慢性腎臓病(CKD),心筋梗塞後患者では130/80mmHg以上
●降圧目標
若年者・中年者では130/85mmHg未満
糖尿病やCKD,心筋梗塞後患者では130/80mmHg未満
脳血管障害患者,高齢者では140/90mmHg未満
●初期治療
・140-159/90-99mmHg(I度)、リスク因子なし→生活習慣の修正後、一定期間(3か月以内)に血圧を再度測定する。140/90mmHg未満に血圧が下がらない場合には降圧薬治療を開始する。
・160-179/100-109mmHg(II度)、白衣高血圧の除外、中等リスク→一定期間(1か月以内)の生活習慣の修正の指導後に降圧薬治療を開始する。
・160-179/100-109mmHg(II度)、白衣高血圧の除外、高リスク→直ちに降圧薬治療を開始する。
・180/110mmHg以上(III度)→直ちに(数日以内に)降圧薬治療を開始する。
・糖尿病,CKD,脳血管障害,心疾患などの臓器障害や他疾患を合併する場合、血圧が140/90mmHg未満であっても高リスクと評価される
●生活習慣の是正
・食事療法(塩分制限、カフェイン制限、野菜,果物,低脂肪乳製品の摂取、魚の摂取)
・運動療法(1日30分以上の運動)
・節酒(日本酒1合,ビール中ビン1本,焼酎半合弱,ウイスキー・ブランデーダブル1杯,ワイン2杯弱/日以下に制限)
・禁煙
・適切な体重維持
●二次性高血圧(腎実質性高血圧、腎動脈狭窄、褐色細胞腫、大動脈縮窄症、甲状腺機能亢進症、副甲状腺機能亢進症、クッシング症候群、アルドステロン症)
高血圧患者の約10%が二次性高血圧。
発症年齢が若い、突然の発症、治療抵抗性などで疑う。
レニン、アンギオテンシン、血中カテコラミン、尿中カテコラミン、尿検査、腎US、腹部CT、血圧左右差、上下肢血圧、TSH、FT3、FT4、Ca、P、ACTH、コルチゾール
●食塩感受性高血圧
食塩感受性高血圧となりやすい以下の患者では、特に減塩効果が著明になる。
高齢者、女性、高血圧の家族歴、慢性腎臓病患者、糖尿病患者、メタボリックシンドローム合併、肥満、non-dipper タイプ、低レニン性高血圧、
・24時間Na排泄量(mEq/日)=21.98×{(NaS/CrS)×Pr.UCr24}0.392
NaS:随時尿Na濃度(mEq/L),CrS:随時尿Cr濃度(mg/L),
・Pr.UCr24:24時間尿Cr排泄量推定値(mg/日)=-2.04×年齢+14.89×体重(kg)+16.14×身長(cm)-2244.45
・摂取食塩量(g/日)≒尿中Na(mEq/日)×0.0585
・摂取Na量(g/日)≒尿中Na(mEq/日)×0.023
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