ワクチンの接種間隔

●生ワクチン
BCG、MR(麻疹・風疹混合ワクチン)、水痘、ムンプス、ポリオ
27日開けて4週間後の同じ曜日から接種可能
●不活化ワクチン
三種混合、四種混合、ヒブ、肺炎球菌、日本脳炎、A型肝炎、B型肝炎
6日開けて1週間後の同じ曜日から接種可能
●同時接種
海外では5種や6種混合ワクチン(DTP+ポリオ+HBV+HIB)であり、生同士、不活化同士、生と不活化の同時接種は可能である。
生ワクチンの同時接種が可で近接接種が不可なのは、先行生ワクチンがインターフェロンを誘発して後から接種した生ワクチンの生体内での増殖を阻害するからで、核酸が入っていない不活化ワクチンならインターフェロン誘発もなく問題ない。
一施設内における同時接種は可能だが、同日(午前と午後など)接種は不可。
同時接種を行っている施設は82.4%であり、組合せはヒブ+肺炎のみが55%、DTPが含まれる同時接種が36.8%、BCGが含まれる同時接種が0.8%、DTPとBCG以外のワクチンが含まれるものが7.4%。
MRとムンプスの同時接種は無菌性髄膜炎の合併症を考えて避けたほうがよい。
黄熱とコレラワクチンの同時接種は避けたほうがよい。
●接種間隔の意義
アメリカでは不活化ワクチン接種後に間隔を開けない。生ワクチンは27日以上間隔を空ける。
日本では不活化ワクチン接種後に1週間間隔を開けているが、何らかの副反応が発生した時どちらが原因なのか判断できなくなるため。
●ワクチン接種間隔まとめ
– 不活化ワクチンと不活化ワクチン
CDC: 同時接種もしくはどの間隔でも接種可能
厚労省:副反応接種後に必ず6日以上の間隔をあける、医師が必要と認めた場合に別々の部位に同時接種が可能
– 不活化と生ワクチン
CDC:不活化ワクチンはどのワクチンであっても干渉するエビデンスがないため、同時接種もしくはどの間隔でも接種可能
厚労省:生ワクチン接種後には干渉を防止するため27日以上の間隔をあける、不活化ワクチンであれば6日以上
– 生ワクチンと生ワクチン
CDC:ワクチン同士の干渉を避けるためには少なくとも4週間 or 30日以上の間隔をあけることが望ましいが、同時接種も可能
麻疹ワクチンの後の黄熱ワクチン、腸チフス生ワクチン等の経口生ワクチンに関してはどの間隔でも接種しても問題ない
厚労省:生ワクチン接種後には干渉を防止するため27日以上の間隔をあける、医師が必要と認めた場合に別々の部位に同時接種が可能
– 同時接種
一般的にワクチンの同時接種による相互干渉で免疫原性の低下は生じない
一般に使用されるワクチンの同時接種により副反応が増加したり重症化したりすることは一般にない
免疫グロブリンを含む注射薬との併用は不活化ワクチンは問題ないが生ワクチンは避ける必要がある
複数の経口の生ワクチン(例えば腸チフスとロタウイルスワクチン)を同時に接種することは特に問題なくどのタイミングでも(4週間間隔でなくても)接種できる
黄熱ワクチンとの干渉作用は非経口不活化ワクチンとは3週間間隔をあける必要があるが、経口不活化ワクチン(Dukoral®)との問題はなし
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