持続皮下注射

●対象
点滴がとれない末期がん患者や高齢者、点滴を抜いてしまう認知症患者
●利点
ルート確保、管理が容易
出血や感染のリスクが少ない
●欠点
急速輸液ができない
注射部位の浮腫や疼痛が生じることがある
投与可能な薬剤が限られる
●方法
腹部や前胸部、大腿部、腕部、背部などに、消毒後、24~22Gのサーフローまたは翼状針を皮下に留置し、フィルムドレッシング剤で固定する。だいたい20ml/h ~75ml/h程度の速度で行う。
3,4日で入れ替える。最長7日とする。長期間留置で皮下膿瘍の危険あり。
●点滴量
500~1000ml
●点滴の中身
用いる輸液は、生食、5%グルコース、ポタコールR、ソリタT3、ソリタT1など浸透圧が低い製剤がよい。
ガスター、ビタミンB、プリンペラン、モルヒネ、フェンタニル、サンドスタチン、アタラックスP、セレネース、ドルミカム、リンデロン、ケタラール、キシロカインなどの混注は可。
ノバミン、セルシン、フェノバールは不可。
ペニシリン系、セフェム系、アミノグリコシド系抗生剤は可能。500mlの輸液に1gを溶かして、8時間くらいで投与すると痛みが少ない。
●処方例
・塩酸モルヒネ60mg(6ml)+ケタラール100mg(2ml)+リンデロン8mg(2ml)
計10mlを0.4ml/hrにて持続皮下注射
・塩酸モルヒネ50㎎(5ml)+リントン5mg(1ml)+アタラックスP50mg(1ml)+生食3ml
計10ml 開始0.05ml/時間 レスキュー0.05~0.1ml/回
・塩酸モルヒネ90㎎(9ml)+リントン2.5mg(0.5ml)+アタラックスP25mg(0.5ml)
計10ml 開始0.25ml/時間 レスキュー0.25~0.5ml/回
・パビナール8ml+リントン5mg(1ml)+アタラックスP50mg(1ml)
計10ml 開始0.05ml/時間 レスキュー0.1ml/回
・フェンタニル0.5㎎(10ml)+リントン2.5mg(0.5ml)+アタラックスP25mg(0.5ml)
計11ml 開始0.2ml/時間 レスキュー0.2~0.4ml/回
・ドルミカム(10mg/A) 1A +生食22mL
計 24ml 開始1mL/時間 苦痛時1時間分早送り
・ドルミカム原液10mL(50mg)
計10ml 開始0.1mL/時間 苦痛時1時間分早送り
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