群発頭痛

After drunken night at Chris' II_MMVI
群発頭痛は特徴的な症状を呈する。また、痛みが激しいため、患者のQOLに関係し、性格変化も起こり得る。

●疫学

20~30歳代の男性に多い。
頻度は毎年1万人に一人。

●症状

性状:えぐられるような激しい頭痛。
部位:片方の眼。眼の上。こめかみのあたり。
程度:頭痛の強さは頭をかかえてころげまわるほどの強さで、患者はじっとしていられない。
時間:1回の頭痛は1時間程度で自然に治る(15分~3時間の幅で起こる)。睡眠中に起こりやすい。明け方の痛みで目をさますことが少なくない。
頻度:頭痛がいったん起こり始めると1~2ヵ月間の間、連日のように群発する。群発期は年に1~2回、あるいは2~3年に1回にあらわれ、その期間が過ぎれば頭痛は起こらない。頭痛の頻度は1日1回(隔日~1日8回の幅で起こる)。
随伴症状:発作中、頭痛の側の眼が充血したり、涙が出たり、鼻が詰まったり、鼻汁が出たり、顔に汗をかいたり、まぶたがさがったり、脹れたりすることがある。
片頭痛と違って吐き気や嘔吐はあまりない。

●原因

片頭痛と同じように、血管が拡張して痛む頭痛と考えられている。

●予防

反復発作性群発頭痛にワソラン。抑制困難な場合は短期間副腎皮質ステロイド薬。
エルゴタミン製剤を1-2錠分1眠前服用する方法もあるがトリプタンが併用できなくなる。
慢性群発頭痛にリチウム。

●発作時治療

酸素(毎分7リットル以上、20分吸入)。
イミグラン皮下注射・点鼻液。
発作期間中は、アルコールや血管拡張薬を避ける。

●群発頭痛と三叉神経痛のちがい

三叉神経痛は1秒~2分間の激烈な痛みが発作的に襲う。
群発頭痛は1~2時間の痛み(このように長く続く三叉神経痛はない)。
三叉神経痛はトリガーポイント(痛みの震源地)というものがあり、そこを触ったり風があたると発作が起こる。
群発頭痛にはトリガーポイントはない。
群発頭痛は眼の奥の痛みだが、三叉神経痛は顔の表面の痛み。
痛みをこらえるのに群発頭痛は頭をかきむしったり、ぶつけたりする。
三叉神経痛はちょっとでも触れると激痛が走るので、医師にも触らせないほど。
三叉神経痛には群発頭痛のように目の症状(充血、涙目)が見られない。
三叉神経痛は顔面の痛みを伝える三叉神経の痛みだが、群発頭痛は血管の痛み。
治療法も違う。
群発頭痛は酸素吸入やイミグランの皮下注射が特効的。
三叉神経痛はカルバマゼピンが有効。
三叉神経痛は三叉神経の根元で血管が圧迫しているための病気。
治りにくい三叉神経痛は三叉神経から血管をはずす手術(ジャネッタ手術)により治すことができる。

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