動揺病(乗り物酔い)

Nausea

乗り物酔いは5~12歳がピークと言われるが、かなり個体差がある。三半規管の能力の差と考えられ、平衡感覚を鍛えることで克服できる。また、抗ヒスタミン薬や制吐剤などの薬物療法は効果を期待できる。

●概念

車や船などの乗り物に乗ることで生じるめまい。
乗り物の動揺による三半規管や耳石器への異常な加速度刺激の反復により、自律神経機能障害を起こし発症する。
小学校低学年から中学生が多く(5~12歳がピーク)、成長するにつれて軽くなる。

●症状

冷汗、嘔気、嘔吐、めまい、頭痛、顔面蒼白など

●治療

1.乗り物酔い予防

疲労や睡眠不足を避ける。
空腹を避け、また食事は腹八分にする。
バスは前方、船は中央部と揺れの少ない席に座る。
景色を眺めるか、閉眼する。
窓を開けて換気をよくする。
携帯電話をいじったり読書をしない。

2.薬物療法

30分~1時間前に内服する。

・市販薬

トラベルミンR(眠気が少ない):ジフェニドール+スコポラミン+カフェイン
トラベルミンファミリー:メクリジン+スコポラミン
トラベルミン、トラベルミンジュニア:ジフェンヒドラミン+ジプロフィリン
センパアQT、センパアQTジュニア:クロルフェニラミン+スコポラミン
センパア、こどもセンパアS:メクリジン+スコポラミン
センパア内服液こどもセンパア液:メクリジン+スコポラミン+テオフィリン

・処方薬

抗ヒスタミン薬+抗めまい薬、あるいは抗ヒスタミン薬+制吐剤といった併用で処方する。
抗ヒスタミン薬:ジフェンヒドラミン(トラベルミン)、シプロヘプタジン(ペリアクチン)、クロルフェニラミン(ポララミン)、プロメタジン(ピレチア)
制吐剤(眠気が少ない):メトクロプラミド(プリンペラン)、ドンペリドン(ナウゼリン)
抗めまい薬(眠気が少ない):ベタヒスチン(メリスロン)、メイロン(メイロン)、ジフェニドール(セファドール)
抗不安薬:ジアゼパム(セルシン)
漢方薬(眠気が少ない):五苓散

3.乗り物酔い克服

ブランコ、鉄棒、でんぐり返し、跳び箱、水泳、ジェットコースター、コーヒーカップ、トランポリンなどで平衡感覚を鍛える。
めまい体操を行う。

 

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