挿管の手順(大人から小児まで)

挿管手技はコツさえつかめば簡単だが、肥満体型や小児では難しいことがある。小児の場合チューブのサイズや固定の位置が分からなくて緊急の際に焦ることがあり、サイズ・固定表を確認するのが良い。食道挿管のミスは多く、確実に気道に挿管されていることを確認したい。

●挿管の物品準備

挿管道具

喉頭鏡、ブレード、挿管チューブ、スタイレット、バイトブロック

カフ用10cmシリンジ、固定用テープ、キシロカインゼリー、聴診器

吸引器、吸引チューブ

モニター、ジャクソンまたはアンビュー、マスク、酸素

薬剤

ドルミカム、セルシン、フェンタニル、プロポフォール

マスキュラックス、エスラックス

●挿管の手順

1.喉頭鏡にブレードをつけては電気がつくことを確認。カフにエアを入れてエア漏れがないか確認。スタイレットを少し曲げて挿管チューブに入れる。挿管チューブの先にキシロカインゼリーを塗っておく。

2.仰臥位で少し高めのまくらを肩に入れてsniffing position(スニッフィングポジション:鼻を突き出した姿勢)をとる。

3.マスクで十分な酸素化を図る。

4.薬剤(鎮静・筋弛緩薬)を投与する。

5.クロスフィンガー法にて開口し、左手に喉頭鏡を持って患者の右口角にブレードを入れ、舌はブレードで左側によける。

6.喉頭蓋が見えたらその根本まで喉頭鏡を進めて喉頭蓋を持ち上げ、声門を確認する。声門が見にくい時は頚部を圧排すると見えることがある。

7.声門が確認できたら挿管チューブを進め、声門を通過したらスタイレットを抜いてもらう。

8.カフを膨らませる。(5-8ml)

9.視診・聴診で胸郭の上がり・左右差を確認する。心窩部聴診にて食道挿管でないことを確認する。チューブのくもりやEtCO2でも確認する。

10.気管挿管できていることが確認できたら、テープで固定し、胸部レントゲン撮影を行う。チューブの先端が気管分岐部の2~3cm上、気管分岐部は第4、5胸椎の高さで、前面では胸骨角(第2肋骨付着部)の高さにあれば、正しい位置に挿管できている。

●小児の挿管

挿管チューブのサイズと経口固定位置

8歳以下はカフなし挿管チューブ
挿管チューブの内径㎜=4+年齢÷4
挿管チューブの固定㎝=12+年齢÷2<チューブ内径×3

年齢     チューブサイズ  経口固定
1000g以下      2.5      7cm
1000-2000g   3.0      7-8cm
2000g以上      3.5      8cm
0-1ヶ月     2.5-3.5     9cm
1-6ヶ月     3.5-4.0     10-11cm
6ヶ月-1歳    4.0      11-12cm
1-2歳      4.0-4.5     12cm
3-4歳      4.0-5.0     13-15cm
5-6歳      5.0-5.5     16cm
7歳       5.5-6.0     16cm
8歳以上     5.5-6.5     17cm

成人女性   7.0-8.0     19-21cm
成人男性   8.0-9.0     21-24cm

吸引チューブのサイズ

6-7Fr  未熟児
8Fr     新生児~乳児
10Fr      幼児~成人

ブレードのサイズ

未熟児   00号
新生児   0号
乳児    1号
3歳以上  2号
成人    3-4号

 

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