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足底筋膜炎は長時間の運動や立ち仕事によって起こり、歩行開始の疼痛という特徴的な症状を呈する。治療はNSAIDsの投薬やストレッチなどになるが、治癒するまで数か月かかる。
●概念と原因
足底筋膜(足底腱膜)はかかとの骨(踵骨)から足底全体に膜のように張っており、足底からの衝撃を吸収し、筋肉や神経などを保護している。
スポーツや長時間の立ち仕事などに伴い慢性過剰負荷がかかると、足底腱膜に炎症が生じる。
40,50代に発症することが多いが、若いアスリートなどに発症することもある。
●症状
起床時に立ち上がってすぐの痛み
歩行開始時の痛み
長時間の歩行やランニングで疼痛が増悪する
かかとの骨(踵骨)の前方内側に圧痛を認める
●検査
レントゲン写真では踵骨に骨棘を認めることがある。
●診断
特徴的な症状から診断する。
●鑑別診断
・外側足底神経障害
外側足底神経が母趾外転筋膜と足底方形筋内縁で絞扼されると生じる。
起床時や歩行開始時ではなく、歩行後に疼痛が増悪する。
●保存療法
以下の治療を組み合わせて行う。治癒には一般的には数か月から数年かかる。
・NSAIDsの投薬
鎮痛剤や湿布薬の処方、足底内側部にステロイド注射
・靴の指導、減量の指導
ヒールなどの足底の薄い靴を禁止し、クッション性のウォーキングシューズやスニーカーを使用する。減量を指導する。
・運動療法、ストレッチ
足裏が反るように足趾を引っ張るストレッチが有効である。
・装具療法(インソール、ナイトスプリント)
足底挿板(インソール)は足底筋膜への負荷の軽減する。就寝中にスプリントを装着し、アキレス腱を伸ばす。
・体外衝撃波治療
衝撃波を当てて疼痛を軽減させる。
・手術療法
保存療法に抵抗する場合行われる。
