●症状
労作時息切れ、労作時動悸、倦怠感、頭重感、微熱、顔色不良、立ちくらみ、不定愁訴などを訴えることが多い。急激に発症した貧血は自覚症状を訴えるが、緩徐に発症した貧血では臨床症状を訴えないことがある。
●問診、診察
発熱、出血傾向、既往歴、飲酒状況、手術歴、服用薬物、下血の有無、便の色、食欲、偏食の有無、月経などを確認する。
皮膚、眼瞼結膜、爪、口腔・頬、黄疸、リンパ節腫脹、脾腫、舌乳頭の萎縮、心収縮期雑音などを診察する。
●診断
本邦では、成人男性は12.5g/dl以下、成人女性は11.5g/dl以下が貧血と診断される。また、WHOでは、成人男子・新生児で13以下、成人女子・学童で12以下、乳幼児・高齢者・妊婦で11以下が貧血とされている。
●検査
血算
網赤血球(reticulocyte:RET)
白血球分画
AST、ALT、ALP、LDH、T-Bil、I-Bil、UN、Cre、TP、Alb
血清鉄、フェリチン、TIBC、CRP
VB12、葉酸
ハプトグロビン、LDHアイソザイム、クームス試験
抗核抗体
エリスロポエチン
腹部US、CT
内視鏡
骨髄穿刺
●貧血の鑑別
・小球性貧血(MCV<83)
フェリチン低下、TIBC増加、血清鉄低下→鉄欠乏性貧血
フェリチン増加、TIBC低下→血清鉄低下→慢性炎症
→血清鉄正常→サラセミア、鉄芽球性貧血
・正球性貧血(83<MCV<100)
網状赤血球増加→ハプトグロビン、I-Bil、LDH正常→出血性貧血
→ハプトグロビン低下、I-Bil・LDH上昇→クームス試験陽性→自己免疫性溶血性貧血
→クームス試験陰性→発作性夜間血色素尿症、G6PD欠乏症、遺伝性球状赤血球症、サラセミア、ヘモグロビン異常症
網状赤血球低下→エリスロポエチン低下→腎性貧血
→骨髄穿刺→再生不良性貧血、白血病、悪性リンパ腫、癌の骨髄転移、骨髄異形成症候群、骨髄線維症
・大球性貧血(MCV>100)
VB12低下→胃炎、胃潰瘍(+)→悪性貧血
→胃炎、胃潰瘍(-)→吸収障害によるVB12欠乏性巨赤芽球性貧血
葉酸低下→葉酸欠乏性巨赤芽球性貧血
VB12、葉酸正常→肝機能障害、甲状腺機能障害、溶血性貧血、薬剤による巨赤芽球性貧血、骨髄異形成症候群
●鉄欠乏性貧血
確定診断されたら経口鉄剤を投与する。痔核・大腸癌・胃十二指腸潰瘍の有無などの消化管検索、子宮筋腫などの婦人科的検索、偏食・妊娠など原因の追究する。鉄剤投与治療開始後、7日目くらいに網赤血球が著増し、その後貯蔵鉄が回復するまでは3ヵ月くらい要する。検査の頻度としては、原則として月に一回、CBC・網赤血球・フェリチンの測定を行うが、治療開始1~2週目にCBCと網赤血球を測定し、治療の反応性を確認することが望ましい。
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貧血

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