●概念
クレアチニンクリアランスが40ml/分以下、あるいは血清クレアチニン1.6mg/dl以上になると貧血が出現する。
●治療の目標
保存期CKD患者の目標Hb濃度は正常値よりはやや低い11.0g/dL以上、減量・休薬基準として13.0g/dL超が推奨される.
●鉄剤の補給
鉄補充療法の開始基準は、TSAT 20%以下および血清フェリチン濃度100ng/mL以下とする。血清フェリチン濃度で500 ng/mLを超えて静注鉄剤を持続的に投与するエビデンスは低い。
透析患者では鉄剤の静脈投与は1回40~50mgを透析終了時にゆっくり回路内に投与する。貧血の改善程度を勘案しながら、最大で週1回3か月間ないしは毎透析に計13回を投与の目安とする。鉄剤の最終投与から1週間以上の間隔を空けて鉄の再評価を行う。
腹膜透析患者および保存期慢性腎不全患者では鉄剤の投与は経口投与を推奨する。但し、経口鉄剤の投与が困難な場合や経口鉄剤だけでは鉄欠乏状態の改善が認められない場合は静注鉄剤に変更する。経口鉄剤は鉄として1 日あたり100(105)~200(210)mgを投与する。静注投与の場合は鉄状態を確認しながら通院時に1日40~120mgをゆっくり投与する。
●エリスロポエチンの補給
透析患者では、透析回路を通しての静注を推奨する。投与量については、rHuEPOを静注で1回1500単位、週3回投与から開始し、目標の貧血改善効果が得られない場合は1回3000単位まで増量投与することができる。4 週間後、Hb上昇度1g/dL未満の場合には静注1回3000単位、週3回投与を続ける。
腹膜透析患者では、rHuEPOは皮下注を推奨する。rHuEPOを皮下注で1回6000単位、週1回投与から開始し、目標の貧血改善効果が得られた場合、1回6000~12000単位、2週に1回投与する。
保存期慢性腎不全患者では、rHuEPOは皮下注を推奨する。rHuEPOを皮下注で1回6000単位、週1回投与から開始し、目標の貧血改善効果が得られた場合、1回6000~12000単位、2週に1回投与する。
エリスロポエチンは効果発現まで2~4週間かかる。重症例では輸血を必要とする。
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