漢方薬~症状別マイナー編


使うことの多い漢方薬を厳選して症状別にまとめた。一つの症状になるべく一つの漢方薬を当てはめている。

★耳鼻科

  1. ●嗄声
    1. ・半夏厚朴湯(はんげこうぼくとう):16番
  2. ●咽頭炎、扁桃腺炎
    1. ・小柴胡湯加桔梗石膏(しょうさいことうかききょうせっこう):109番
  3. ●副鼻腔炎
    1. ・葛根湯加川芎辛夷(かっこんとうかせんきゅうしんい):2番
  4. ●鼻炎、鼻閉
    1. ・小青竜湯(しょうせいりゅうとう):19番
  5. ●口内炎
    1. ・半夏瀉心湯(はんげしゃしんとう):14番
  6. ●めまい、起立性調節障害
    1. ・半夏白朮天麻湯(はんげびゃくじゅつてんまとう):37番
    2. ・五苓散(ごれいさん):17番
    3. ・柴苓湯(さいれいとう):114番
    4. ・苓桂朮甘湯(りょうけいじゅつかんとう):39番
  7. ●急性の肩こり
    1. ・葛根湯(かっこんとう):1番
  8. ●関節痛
    1. ・防已黄耆湯(ぼういおうぎとう):20番
    2. ・桂枝加朮附湯(けいしかじゅつぶとう):18番
    3. ・八味地黄丸(はちみじおうがん):7番
  9. ●更年期障害、月経不順
    1. ・桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん):25番
    2. ・桃核承気湯(とうかくじょうきとう):61番
    3. ・当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん):23番
    4. ・加味逍遥散(かみしょうようさん):24番
  10. ●妊娠悪阻
    1. ・小半夏加茯苓湯(しょうはんげかぶくりょうとう):21番
  11. ●不妊症、流産
    1. ・当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん):23番
  12. ●頻尿、残尿感
    1. ・八味地黄丸(はちみじおうがん):7番
  13. ●膀胱炎
    1. ・猪苓湯(ちょれいとう):40番
  14. ●皮膚掻痒症
    1. ・当帰飲子(とうきいんし):86番
  15. ●尋常性ざ瘡(にきび)
    1. ・十味敗毒湯(じゅうみはいどくとう):6番
    2. ・荊芥連翹湯(けいがいれんぎょうとう):50番
  16. ●食欲低下
    1. ・補中益気湯(ほちゅうえっきとう):41番
  17. ●神経症、不眠症
    1. ・抑肝散(よくかんさん):54番
    2. 関連

●嗄声

・半夏厚朴湯(はんげこうぼくとう):16番

何かにひっかかかっているような咳、喉から胸に何かがつかえているような感、喉頭つかえ感(咽喉頭異常感症)、嘔吐しやすい、気を病みやすい、神経過敏、嗄声、動悸、めまい、疲れやすい、気がふさがって晴れない、不眠症、神経質、神経症、妊娠悪阻(めまい、不眠症を伴う)、腹力中等度前後。

●咽頭炎、扁桃腺炎

・小柴胡湯加桔梗石膏(しょうさいことうかききょうせっこう):109番

急性扁桃腺炎、反復性扁桃腺炎、咽喉痛

●副鼻腔炎

・葛根湯加川芎辛夷(かっこんとうかせんきゅうしんい):2番

慢性副鼻腔炎(蓄膿症)、慢性鼻炎

●鼻炎、鼻閉

・小青竜湯(しょうせいりゅうとう):19番

風邪の初期でくしゃみ、鼻水などとともに花粉症や鼻アレルギーなどに用いる。元々水滞の体質の感冒や喘息発作に用いる。咳嗽、水様の喀痰、水様の鼻汁、悪寒などがある感冒の初期、水様痰のある気管支炎、喘息発作時・非発作時(痩せ型、寒がり、顔色不良、水様痰・鼻汁)、アレルギー性鼻炎、アレルギー性結膜炎。顔色は青白く、日頃冷えを覚えやすい人。腹力中等度以下。

●口内炎

・半夏瀉心湯(はんげしゃしんとう):14番

軽い吐気や嘔吐、食欲不振、下痢、胃腸炎、時に発熱を伴う、腹中雷鳴、胸やけ、胃部つかえ感、胃もたれ、腹満感、おくび、口内炎、二日酔い、神経症、ストレス性胃炎、過敏性腸症候群など。腹力中等度前後かそれ以上。白苔。

●めまい、起立性調節障害

・半夏白朮天麻湯(はんげびゃくじゅつてんまとう):37番

胃腸虚弱症、疲れやすさ、頭痛、めまい、食欲低下、易疲労感、冷え症、起立性調節障害、水滞。腹力中等度以下。

・五苓散(ごれいさん):17番

尿量減少、浮腫、蛋白尿、口渇、めまい、頭痛、嘔吐、下痢、腹痛、発熱、急性胃腸炎、糖尿病、尿毒症、夏負け、ネフローゼ、二日酔い、腹力中等度前後。胃内停水による振水音。

・柴苓湯(さいれいとう):114番

水様下痢、嘔吐、口渇、急性胃腸炎(水様性下痢、尿量減少、発熱)、浮腫、めまい。腹力中等度前後。

・苓桂朮甘湯(りょうけいじゅつかんとう):39番

息切れ、めまい、立ちくらみ、動悸、神経質、神経症、疲れ目、涙目。反復する頭痛。胃部振水音。脈沈緊。汗無し。臍上悸。腹力中等度以下。

★整形外科

●急性の肩こり

・葛根湯(かっこんとう):1番

体力の充実した人の風邪の初期で、汗をかかず、首・肩の緊張による諸症状に用いる。悪寒・発熱・頭痛を伴う感冒、発汗が充分でない、首の後ろがこわばる、下痢がある、頭頸部や顎下部のリンパ節炎初期、肩こり、急性蕁麻疹、乳腺炎、中耳炎、鼻汁、扁桃炎、結膜炎。腹力中等度以上。

●関節痛

・防已黄耆湯(ぼういおうぎとう):20番

腎炎、浮腫、尿量減少、多汗症、易疲労感、肥満、筋炎、関節炎、変形性膝関節症、ネフローゼ、月経不順(肥満、多汗症、関節水腫)、慢性皮膚病(肥満、皮膚掻痒症、毛包炎)、陰嚢水腫。腹力中等度以下。

・桂枝加朮附湯(けいしかじゅつぶとう):18番

冷え症、関節痛、神経痛。

・八味地黄丸(はちみじおうがん):7番

腰部や下肢の倦怠・しびれ、手足の冷え、口渇、疲労倦怠感、めまい、高血圧、尿量減少、頻尿、排尿痛、腰痛、坐骨神経痛、脱力感、膀胱炎、腎炎、前立腺肥大症、インポテンツ、糖尿病、白内障。小腹不仁。腹力中等度以下。

★産婦人科

●更年期障害、月経不順

・桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん):25番

虚実中間証から実証まで幅広く適応となる最も頻用される駆瘀血剤。頭痛、肩こり、めまい、のぼせ、冷え、腹痛、子宮内膜症、骨盤腹膜炎、月経不順、月経痛、更年期障害、痔、打撲症。腹力中等度前後。

・桃核承気湯(とうかくじょうきとう):61番

実証の病態に適応となる駆瘀血剤。桂枝茯苓丸よりも瘀血症状と気の上衝が激しく、便秘しているものに用いる。便秘、のぼせ、逆上感、不眠、不安、いらいら、興奮、腰痛、月経時の神経不安、月経不順、月経痛。左下腹部圧痛。腹力中等度以上。

・当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん):23番

動悸、浮腫、易疲労感、全身倦怠感、頭痛、めまい、立ちくらみ、手足の冷え、顔色不良、貧血、慢性腎炎、月経不順、月経痛、更年期障害、不妊症、習慣性流産、妊娠中の腹痛・浮腫・痔、脳卒中後遺症(手足の冷え、頭痛、めまい)。臍上悸。臍傍圧痛。痩せ型。腹力中等度以下。

・加味逍遥散(かみしょうようさん):24番

虚弱体質、精神不安定、肩こり、のぼせ、手足の冷え、不眠症、月経不順、月経痛、更年期障害。腹力中等度以下。

●妊娠悪阻

・小半夏加茯苓湯(しょうはんげかぶくりょうとう):21番

嘔吐、食物が胃に収まらない、妊娠悪阻

●不妊症、流産

・当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん):23番

動悸、浮腫、易疲労感、全身倦怠感、頭痛、めまい、立ちくらみ、手足の冷え、顔色不良、貧血、慢性腎炎、月経不順、月経痛、更年期障害、不妊症、習慣性流産、妊娠中の腹痛・浮腫・痔、脳卒中後遺症(手足の冷え、頭痛、めまい)。臍上悸。臍傍圧痛。痩せ型。腹力中等度以下。

★泌尿器科

●頻尿、残尿感

・八味地黄丸(はちみじおうがん):7番

腰部や下肢の倦怠・しびれ、手足の冷え、口渇、疲労倦怠感、めまい、高血圧、尿量減少、頻尿、排尿痛、腰痛、坐骨神経痛、脱力感、膀胱炎、腎炎、前立腺肥大症、インポテンツ、糖尿病、白内障。小腹不仁。腹力中等度以下。

●膀胱炎

・猪苓湯(ちょれいとう):40番

口渇、浮腫、頻尿、残尿感、排尿痛、排尿障害、血尿、不安感、水様下痢、血便、尿道炎、膀胱炎、前立腺肥大症、腎炎、尿路結石、急性胃腸炎。腹力中等度前後

★皮膚科

●皮膚掻痒症

・当帰飲子(とうきいんし):86番

慢性湿疹、皮膚乾燥、貧血、赤みに乏しい皮膚掻痒症、冷え。腹力中等度以下。

●尋常性ざ瘡(にきび)

・十味敗毒湯(じゅうみはいどくとう):6番

蕁麻疹、急性湿疹、麦粒腫、水虫、にきび

・荊芥連翹湯(けいがいれんぎょうとう):50番

にきび、慢性鼻炎、蓄膿症、慢性扁桃炎。皮膚浅黒い。腹力中等度前後。

★精神科

●食欲低下

・補中益気湯(ほちゅうえっきとう):41番

虚弱で疲れやすく胃腸の働きが衰え、四肢倦怠感著しく食欲不振などの症状が持続的に存在する慢性疾患に用いられる。感冒などの病気後の食欲不振・倦怠感・微熱・気力低下、食欲低下、胃腸虚弱、全身倦怠感、気力低下、夏負け、多汗症、脳卒中後遺症、脱肛、子宮脱、インポテンツ。腹力中等度以下。

●神経症、不眠症

・抑肝散(よくかんさん):54番

不眠症、神経症、神経が高ぶりやすい、怒りやすい、易興奮性、いらいらしやすい、夜泣き(怒りっぽい、眠りが浅い、疲れやすい)、小児疳症(いらいらして怒りやすい、落ち着きない)。腹力中等度以下。

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