漢方薬~症状別メジャー編

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使うことの多い漢方薬を厳選して症状別にまとめた。一つの症状になるべく一つの漢方薬を当てはめている。

★呼吸器内科

●感冒

・麻黄湯(まおうとう):27番

傷寒に用いる処方であり、発汗を促し、節々の痛みの緩和、解熱、鎮咳に用いる。関節痛・悪寒が強い感冒、インフルエンザ、喘息発作(感冒きっかけの喘息発作)、関節リウマチの初期(発熱、関節痛)、下痢・腹痛などの消化器症状や発熱を伴う感冒、乳児の鼻閉・哺乳困難。身体ががっちりして胃腸の弱くない人。脈の緊張も良好。

・葛根湯(かっこんとう):1番

体力の充実した人の風邪の初期で、汗をかかず、首・肩の緊張による諸症状に用いる。悪寒・発熱・頭痛を伴う感冒、発汗が充分でない、首の後ろがこわばる、下痢がある、頭頸部や顎下部のリンパ節炎初期、肩こり、急性蕁麻疹、乳腺炎、中耳炎、鼻汁、扁桃炎、結膜炎。腹力中等度以上。

●気管支炎

・小柴胡湯(しょうさいことう):9番

口が苦い、風邪が長引く、風邪3~5日目、咳、痰、慢性気管支炎、肺炎、慢性胃腸炎、慢性肝炎、食欲低下、産後回復不全。腹力中程度。インターフェロンと併用禁。

・柴胡桂枝湯(さいこけいしとう):10番

小柴胡湯の適応でかつ頭痛、悪寒、胃痛を伴うもの。風邪2~3日目、食欲低下、倦怠感、胃十二指腸潰瘍、肝機能障害、肺炎、胆石、膵炎。腹力中等度以下。

★消化器内科

●胃腸炎

・半夏瀉心湯(はんげしゃしんとう):14番

軽い吐気や嘔吐、食欲不振、下痢、胃腸炎、時に発熱を伴う、腹中雷鳴、胸やけ、胃部つかえ感、胃もたれ、腹満感、おくび、口内炎、二日酔い、神経症、ストレス性胃炎、過敏性腸症候群など。腹力中等度前後かそれ以上。心下痞硬。白苔。

・五苓散(ごれいさん):17番

尿量減少、浮腫、蛋白尿、口渇、めまい、頭痛、嘔吐、下痢、腹痛、発熱、急性胃腸炎、糖尿病、尿毒症、夏負け、ネフローゼ、二日酔い、腹力中等度前後。胃内停水による振水音。

●慢性胃炎、胃もたれ

・六君子湯(りっくんしとう):43番

四君子湯に陳皮(ちんぴ)と半夏(はんげ)を加えたものであり、応用範囲は四君子湯よりも広く、胃のもたれやうつ状態の強い人に用いる。慢性胃炎、胃もたれ、嘔吐、食欲低下、元気がない、疲れやすい、気力低下、めまい、動悸。腹力中等度以下。

●腹痛、しぶり腹

・桂枝加芍薬湯(けいしかしゃくやくとう):60番

虚弱な人の腹痛(冷えを伴う)、下痢、便秘、しぶり腹などに用いる。

●便秘

・大建中湯(だいけんちゅうとう):100番

血流を増し、消化管を刺激し、体を温め、消化管の緊張を調節するなどの作用があり、冷えによる腹痛、腹部膨満感がある場合に用いる。イレウス、便秘、下腹部痛など。

★循環器内科

●肥満、多汗症

・防已黄耆湯(ぼういおうぎとう):20番

腎炎、浮腫、尿量減少、多汗症、易疲労感、肥満、筋炎、関節炎、変形性膝関節症、ネフローゼ、月経不順(肥満、多汗症、関節水腫)、慢性皮膚病(肥満、皮膚掻痒症、毛包炎)、陰嚢水腫。腹力中等度以下。

●浮腫

・五苓散(ごれいさん):17番

尿量減少、浮腫、蛋白尿、口渇、めまい、頭痛、嘔吐、下痢、腹痛、発熱、急性胃腸炎、糖尿病、尿毒症、夏負け、ネフローゼ、二日酔い、腹力中等度前後。胃内停水による振水音。

★神経内科

●頭痛

・呉茱萸湯(ごしゅゆとう):31番

嘔吐、手足の冷え、頭痛。反復する頭痛、嘔吐。片頭痛。腹力中等度以下。

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