●血液検査所見
白血球減少(4,000/mm3未満)、リンパ球減少(1,500/mm3未満)、血小板減少(10万/mm3)正球性正色素性貧血、自己免疫性溶血性貧血(網状赤血球増加、ハプトグロビン低下)、赤沈亢進
●検尿所見
持続的尿蛋白>0.5g/日または3+以上(随時尿で蛋白/クレアチニン比>0.5)、顆粒円柱、活動性尿所見(尿RBC>5、尿WBC>5、赤血球円柱、白血球円柱)
●免疫血清学的検査所見
CRPはSLEが活動性であっても血管炎・漿膜炎・感染症を伴っていなければ陰性ないしは弱陽性を示すため参考にならない
免疫グロブリンIgG、IgA、IgMの増加(特にIgGの増加)
血清補体価(C3、C4、CH50)の低下(特に活動性で腎症や皮膚病変を伴う症例にみられやすい)
●自己免疫抗体検査所見
抗核抗体陽性のみではSLEを示唆する訳ではなく、自覚症状、理学所見、その他の検査異常を参考にSLEを疑う。peripheral(shaggy) typeのパターンは抗DNA抗体を反映している。
抗2本鎖DNA抗体(抗ds-DNA抗体)は比較的疾患特異度が高いとされるが、抗1本鎖DNA抗体の場合は薬剤性ループスの可能性がある。抗DNA抗体以外に、抗Sm抗体、抗SS-A抗体、抗U1-RNP抗体、RF、抗カルジオリピン抗体、ループスアンチコアグラント、ACL-β2-GPIが陽性に検出されることがある。抗SS-A抗体はSLE以外にシェーグレン症候群の多くで検出され、抗U1-RNP抗体は混合性結合組織病や強皮症でも検出され、疾患特異度は低い。
※新たな症状の出現、貧血、リンパ球減少、血小板減少、血清C3/C4、抗dsDNA抗体は病気の重症度に関連し、将来の再燃を予期する。
※ベースラインとして:ANA、抗ds-DNA抗体、抗Ro抗体、抗La抗体、抗RNP抗体、抗Sm抗体、抗リン脂質抗体、C3、C4
抗リン脂質抗体(妊娠、手術、エストロゲン補充療法、あらたな神経障害出現時)
抗Ro抗体、抗La抗体(妊娠時)
抗ds-DNA抗体、C3、C4(活動性の評価に)
その他の検査(活動性がなくても6-12カ月毎に):血算、ESR、CRP、アルブミン、Cre、尿蛋白/尿クレアチニン
※抗ds-DNA抗体価は時に、疾患活動性や腎炎活動性と相関し、疾患活動性のモニターに有用である。抗Ro抗体、抗La抗体、抗RNP抗体は予後予測的価値がある。抗Ro抗体、抗La抗体は新生児ループスとの関連がある。抗リン脂質抗体は、疾患活動性、血管閉塞疾患、妊娠合併症の進展と関連がある。SLEの腎移植での早期移植不全との関連も推測されている。補体価も時に疾患活動性と関連するが、再燃の予測になるかは報告されていない。重度の貧血は臓器障害、病気の進展、予後が悪いことと関連がある。血小板減少は腎疾患、腎不全への進展、予後が悪いことと関連がある。白血球減少、リンパ球減少は感染症との関連がある。
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